iPhoneの誕生は2007年の「Macworld Conference & Expo 2007」にて発表されました。この時のプレゼンテーションは後に伝説として語り継がれるものとなります。Apple社創業者であり、iPhoneの生みの親であるスティーブジョブズは、1時間近くのプレゼンテーションでこの前代未聞のデバイスの説明を完璧に成し遂げたのです。
その内容はデバイスの説明からタッチインターフェイスの有効性、そしてその操作性の素晴らしさです。実際に操作をしながらニューヨークタイムスのウェブサイトを閲覧してみせることで既存デバイスとの違いを大いにアピールしたのです。さらには実際に電話をかけ、スターバックスへ注文をするというパフォーマンスを行いました。その注文の規模もとんでもないもので、そのプレゼンテーションのインパクトを大きくすることを手伝ったのです。
しかし、このプレゼンテーションを行った当初、iPhoneはまだ完成には程遠い段階だったと言われています。もしもこのようなプレゼンテーションでバグが発生したら、興醒めなものになっていたことでしょう。開発に関わった全てのエンジニア、そしてそのエンジニアたちを信じたスティーブジョブズの豪胆には驚かざるを得ません。