3Gが与えた衝撃
世界中にiPhoneが届けられたのは初代iPhoneではありません。初代iPhoneはアメリカ国内限定発売だったため、ガジェットマニア以外で初代iPhoneの実機を手にしたというアメリカ以外の国の人は珍しいでしょう。しかし、初代iPhoneも発売初日から購入希望者が長蛇の列を作り最初の週末には販売台数27万台、9月の祝日には100万台を突破しました。つまり、この頃から相当な話題を振りまいていたことがわかります。
初代iPhoneから1年後に発売されたiPhone 3Gは世界中の多くの人々を驚かせました。何故なら、快適なWEBブラウジングや電子メールの送信が出来るモバイルデバイスというのは世界的に珍しかったからです。さらに価格設定も控えめだったことも購入意欲に拍車をかけました。これによってiPhoneは急速にシェアを高めていきます。
さらに、App Storeの存在も見逃せません。何故ならこれによってソフトウェアを開発することは、膨大な数のiPhoneユーザーを相手にすることが出来るというマーケットの開拓を意味するからです。また、コメントなどには要望などが多数寄せられるため、アプリケーションのブラッシュアップにも役立ちます。このことによってユーザーと開発者、そしてAppleの全てにメリットがある関係性が成立したのです。